ホワイトニングの「歯を白くするしくみ」
ホワイトニングとは、一口に言えば変色した歯を“漂白剤”を使って白くする技術です。
“漂白剤”といっても、洗濯のときに使うものではないので、体に害を及ぼすものではありません。
しかも、この“漂白剤”は、歯を黄色や黒ずんで見せる原因となっている色素を落としてくれるだけではなく、歯の中にある色素も分解して、歯の色を明るく白くしてくれるのです。
そのしくみは、おおよそ次のようになります。
審美歯科でやってもらうにしても、自宅でできるキットを使うにしても、使用するホワイトニング剤の主成分は「過酸化水素」あるいは「過酸化尿素」。「過酸化尿素」は口の中に入ると「過酸化水素」に分解されるので、同じようなものと考えて良いでしょう。
過酸化水素・過酸化尿素は一定の温度になると、水と酸素に分解されます。このときに発生する酸素(活性酸素)が、歯の表面を覆うエナメル質に付いた着色物と結びついて、色素を脱色するのです。
「過酸化水素」は、消毒液のオキシドールにも含まれる成分。髪を茶色く脱色したりする際に、使ったことがある人もいるかもしれません。平たく言えば、脱色=色の明度を上げる作用が、「過酸化水素」を含むホワイトニング剤にはあるのです。
また、過酸化水素は「光」を触媒にすることで、より効果的に働きます。つまり、光を照射することによって、短時間でホワイトニングを行なうことができるわけです。ですから、審美歯科で行なうホワイトニングでは、レーザーやプラズマ、ハロゲンライトなどを当てて施術を行なう場合が多いでしょう。
ただ、エナメル質に付着した色素を取り除いただけでは、歯は白くなりません。エナメル質は半透明で、その下にある黄色みがかった象牙質の色が透けて見えるからです。
歯の表面はなめらかなように見えて、実は小さな柱が互い違いに並んでいるような、デコボコの構造をしています。これをホワイトニング剤から発生した酸素がなめらかにしてくれるのです。
少し難しく言えば、エナメル質の表面を角状から球状に変化させることで、曇りガラスのようなマスキングをします。それによって、光が乱反射して白く見える効果を出していると考えられています。
いずれにしても、過酸化水素から発生する活性酸素は微量で、体に害を及ぼす心配はないですし、ホワイトニング剤も歯を傷つけるものではないので、安全性に心配はいりません。
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